発酵豆知識

#15 日本酒は温度で味わいが変わるのですか?

はい、日本酒は広い温度帯で楽しめる
世界のアルコールの中でも珍しいお酒です。

日本酒に含まれる成分が温度によって
様々な味わいに変化するというのと
人間の舌に存在する味わいを感じる
味蕾(みらい)の働きにも大きく
関わりがあります。

舌にはたくさんの役割がありますが、
その中でも味覚を感じるセンサーとして
の働きが大きな役目を担っています。

味蕾(みらい)とは味細胞の集まりで、
ほとんどが舌の舌乳頭(ぜつにゅうとう)
に存在します。

味わいの代表的なものは
甘味
塩味
酸味
苦味
うま味
の五つ。

甘味・苦味・うま味は残りやすく、変わり易い
塩味・酸味は残りにくく、変わりにくい。
そして、味の残りやすさと同様に
温度によって味の強さが変わります。
もう一つ、ヒトは一般的に体温±25℃~35℃の
飲食物を好むとされています。

例えば、溶けたアイスクリームを食べたら
いつも以上に甘く感じた。
冷やしていたジュースが常温に近くなると
甘さが増した。
そんな経験ないですか?

それは全て、ヒトの味蕾の働きにも関わって
くる自然な反応なんです。

それで、日本酒も温度帯によって味わいが
変わるというのは納得できますよね?
是非、日本酒も色んな温度帯で楽しんで
自分なりの好みの味わいを見つけてください。