発酵豆知識

#16 封を開けた時に音がしたりフタが飛ぶ事があるのは何故ですか?

この状況を体験したのであれば、、、
おそらくその時の日本酒は「生酒」
だったのだと思います。

生酒とは、
アルコール発酵を止める為に低温で温度を上げる
火入れ(ひいれ)という作業をしていない日本酒
のことです。
火入れの目的は他にもいくつかありますが
ここではアルコール発酵を止めるという事だけに
関してお話していきます。

通常、日本酒はできあがってから出荷される迄に
2回火入れという工程があります。
それが1回のものと全くしないもの、
またそのタイミングによって呼び名が変わります。

火入れとは、牛乳でいう低温殺菌のようなもの
と言えばイメージがわくでしょうか?
この作業をしないと、瓶詰めした後であっても
どんどん発酵が進んでいってしまうのです。

発酵が進むということは、
糖分を使うので辛口になっていく、
副産物の二酸化炭素が増える、
アルコール度数も変化し、
味わいにも影響がある可能性がある、
という状況が起こります。

二酸化炭素が瓶の中で発生するという事は
炭酸水と同じで密閉された蓋を開けた時に
中からの圧力で蓋が押し出されるのです。

ただ、音が鳴るだけならいいのですが
下手すると怪我をしたりする可能性も
あるのです。
ですから、出荷する蔵元側も蓋の部分に
空気穴を作ったり色々な対応はしています。

それでも、火入れをしないフレッシュさを
味わえる生酒の人気は衰えません。
取扱い方をしっかりと理解して
より美味しく味わってもらいたいと思います。