質問箱

Q2 純米吟醸と大吟醸の違いを教えてください。

<div class=”simple-box1″><p>純米吟醸と大吟醸の違いがよくわかりません。
大吟醸の方がなんとなく甘くて飲みやすいかな〜とは思うのですが、決定的な違いってあるんでしょうか?
精米歩合?もちゃんと理解できません。</p></div>
ご質問の【純米吟醸と大吟醸の違い】についてお伝えします。

日本酒の中にもまた、法律で定められた色々な区分があります。
様々な分け方があるのですが。。。
ここでは『特定名称酒』と『特定名称がついていない普通酒』に分けて説明しますね。

特定名称酒を名乗る為には、多くの決まり事があります。
それを一つでも満たす事ができないものを普通酒と言いますが
味の優劣であったり、品質の良しあしの基準ではありません。
(普通酒でもとっても素晴らしい日本酒もたくさんあります。)

そして『特定名称酒』は8種類の名称があります。
以前は『特級酒』『一級酒』『二級酒』という分け方だったのですが
法律が変わった事によって級別制度が廃止されて今の8種類の名称に変わりました。

【特定名称酒:8種】
<純米酒>
<特別純米酒>
<純米吟醸酒>
<純米大吟醸酒>
<本醸造>
<特別本醸造>
<吟醸酒>
<大吟醸酒>

似たような名前が並んでますよね。。。
特にわかりにくくしているのが「特別純米酒」と「特別本醸造酒」
「特別」って何???
実は法律でもあやふやなんですよね。
特別な原料または特別な製法で、という表記なので明記されていないんです。

次に特定名称は基本的には『純米』と『本醸造』に分かれます。
【純米】
→米・米麹のみ使用
【本醸造】
→米・米麹・醸造アルコールを使用

また、更に精米歩合(お米を削る割合)によって『吟醸』『大吟醸』がつけられます。
原料となるお米を40%以上削り元の白米を100%とした時に60%以下になるものを
『吟醸酒』と呼ぶ事ができます。
更に50%以上削り50%以下になるものを『大吟醸酒』と呼ぶ事ができるのです。
ここまでを整理すると下記のような区分けになります。

【純米】
→米・米麹のみ使用

純米酒 精米歩合規程なし。
特別純米酒 精米歩合60%以下、または特別な製法。
純米吟醸酒 精米歩合60%以下。
純米大吟醸酒 精米歩合50%以下。

 

【本醸造】
→米・米麹・醸造アルコールを使用

本醸造 精米歩合70%以下。
特別本醸造 精米歩合60%以下、または特別な製法。
吟醸酒 精米歩合60%以下。
大吟醸酒 精米歩合50%以下。

 

やっとここで、ご質問の内容に入っていきます。
(長くなってしまってすみません。。。)
【純米吟醸酒】は純米のカテゴリーです。
【大吟醸】は本醸造のカテゴリーに位置します。

精米歩合だけの違いでいうと、
【純米吟醸酒】は60%以下
【大吟醸酒】は50%以下
お米の表面にはお酒になると雑味に感じられる成分があります。
それを精米する事によって削り取るのです。
ですから、より多く磨いた方が綺麗なお酒になる傾向があります。

また、【純米】と【本醸造】の違いとなる醸造アルコールとは?
原料はサトウキビなどが使われ、大雑把に言うとラム酒を濃くしたようなものです。
ですから身体に悪いとか、工業的なものではありません。
(どうしても醸造アルコールというと悪いイメージを持たれる事が多いのですが、、、)

戦時中などは量を増やす事を目的として、アルコールを加えてた時代もありました。
しかし、現在では醸造アルコールを添加できる量も規定されてます。
しかもその最大量を加えている日本酒はほぼないと思います。
では、何の為に加えるのか?

一つは味わいをスッキリさせる効果があります。
もう一つは香りを残す為です。
日本酒を絞る時に、せっかくの日本酒独特のいい香りのほとんどが酒粕に移ってしまいます。
醸造アルコールを加える事によって、それを防ぐ効果があるのです。

日本酒の区分け、カテゴリー分けなどをご理解いただけたでしょうか?

今まで日本酒を飲まれた時に
>大吟醸の方がなんとなく甘くて飲みやすいかな〜とは思う
というのはとっても素晴らしい味覚だと思います。

大吟醸酒は純米吟醸酒よりも、より原料のお米を多く削って雑味が少なくなり
しかも醸造アルコールを添加する事によってほどよい香りも残っている日本酒です。

但し、日本酒は嗜好品です。
優劣や上下、良し悪しなどの順位をつけるものではない。
と、私は考えています。

飲んで美味しいと感じる日本酒が一番です。
誰と飲むか、何処で飲むか、どんな料理と一緒に飲むか、によっても感じ方は変化します。

細かい決まり事なんて知らなくても日本酒は楽しめます。
でも、ほんのちょっと日本酒の事を知るともっと楽しめる事もあるんじゃないかな?と私は思っています。
こうやって興味を持ってご質問いただいた事はとっても嬉しい事です。

色々とややこしい言葉も出てきましたし、長文になってしまい申し訳ありません。
何かのお役に立てれば幸いです。