質問箱

Q3 日本酒にはどんな種類があるのですか?

本当に日本酒ってたくさんの用語があって難しく感じてしまいますよね。
実際、私自身もそれで長い間日本酒はよくわからないモノと思っていました。

日本酒のラベルに書いてある
純米酒
山廃
原酒
大吟醸

などなどの言葉は、日本酒の造り方や工程、原料の違いを表していると思ってください。
少し長くなると思いますが、どうぞスッキリするまでお付き合いいただければ嬉しいです。

これらの違いは上下や良し悪しを表示しているものではありません。
ただ単に、違いを表しているものだと理解してくださると有難いです。

○○だったら■■の方がいい!
という優劣の判断基準ではないという感じですね。

一つの日本酒のラベルにそういう「言葉」がたくさん並んでますよね?
それは、造り方を表しているものであれば、いくつも同時に当てはまる項目があるということです。
ここでまた、日本酒を難しくしているのは、必ずしも全て表示する義務はないという部分です。
(表示が必須の項目はもちろん表示義務があります。)

当てはまらない表示をする事は違反ですが、
当てはまるものを敢えて表示しなくてもOKということです。

そもそも、日本酒(清酒)の定義は?という部分から。
アルコール1度以上のものを「酒類」といいます。
「酒類」の中の一部に「清酒」があります。

また、その中でもアルコール22度未満のもので
「米・米こうじ・水のみ」を原料として発酵させて濾し(こし)たものを【純米酒】といいます。

「米・米こうじ・水のみ」としてあるのは、それ以外の原料が入っていても
清酒といわれるものがあるということです。
但し、他の原料が入っているものは純米酒とはいえません。

図があれば、もう少しわかり易いのかもしれませんが。。。
このあたりが少し参考になるでしょうか?
https://www.japansake.or.jp/sake/know/what/02_01.html
(日本酒造組合中央会HPより引用)
#1参照

大きく分けると
原料の違い
製法の違い
ということになるでしょう。

次に【特定名称酒】とは何でしょう?
ご存知かもしれませんが、整理しておきますね。

日本酒についての定義などは【酒税法】で決められています。
一番大きなくくりが「日本酒」だとすると
その中の分類に「特定名称酒」と「普通酒」があります。
逆に言うと、「日本酒」の中で「特定名称酒」以外が「普通酒」です。

ちなみに清酒の中で【特定名称酒】と呼ばれるものは
・純米大吟醸酒
・純米吟醸酒
・特別純米酒
・純米酒
・大吟醸酒
・吟醸酒
・特別本醸造酒
・本醸造酒
の8種類です。

この8種類は酒税法において、
原料や製造方法などの違いによって分類されています。