ちまめ的視点

目線を変えること。

これは、単におチビに合わせて目線を合わせただけですが
「観点移動(かんてんいどう)」
自分側から、相手に視点や考えを移動させるのって
とても大変です。

どうしても自分本位に物事を考えがち。
これは私自身の自戒も込めてますが
よくあるのが【業界の専門用語】を
使ってしまうということ。

私が日本酒の説明をする時に
日本酒業界の専門用語を使ってしまうと、
聞いたことがない言葉が耳に入った時点で
相手の人は「その言葉」を理解しようとしたり
そもそも聞く姿勢がなくなってしまうのです。

例えば
「日本酒を造るお米ってどんな種類ですか?」
という質問に対して

◆A
日本酒を造るのには酒造好適米というものが使われます。
飯米でも造れますが、心白の出現などを考えると
酒造好適米の方が適していると言われます。

と、言われても
ある程度知識がないと「?????」になってしまいますよね。
そもそも聞き取るもの大変。
私自身がそうだったからわかります。

こう答えるとどうでしょう?

◆B
日本酒を造る時に使う米にはいくつか種類があります。
普通にご飯として使われてる「ササニシキ」や「コシヒカリ」は
わかりますよね?
そういうお米を飯米(はんまい)と呼ぶのに対して
酒造好適米(しゅぞうこうてきまい)と呼ばれる
お米の種類があります。
最近は、日本酒造りの技術も向上しているので飯米でも
とても評価が高い日本酒も作られています。

自分が知っている言葉ではなく、
相手が理解できる言葉で伝える。

これって簡単なようでなかなか難しい。
私もそうですが、いつも同じ業界の人達と話しすることが多いと
余計にこの『観点移動』が難しいように感じます。

これからもちゃんと相手に伝わるような言い方や
表現の仕方をもっと身に着けていきたいです。
そして、日本酒って意外と面白いね!と
感じてもらえるキッカケになると嬉しいです。