私が沖縄に惹かれる理由。

今回、長文です。
先日の沖縄旅行について書いた記事はこちら。

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一番最初に沖縄に行ったのは21年前。

完全に突然、思い立った旅行でした。
はじめはどこか近場で、1泊か2泊して
温泉でも楽しもうと考えてました。
そう、とにかく何処かに行きたかった。

実はその頃、手に職をつける為にと
「看護学校」に一年半通った頃。
娘は小学校一年生。
生活する為に早朝4時~7時までバイト。
(卸売市場のパン屋さんです)

一旦自宅に戻って娘を小学校に送り出してから
自分も夕方まで学校へ向かう毎日。

1年生の時はまだ良かったんです。
でも、実習が始まるとキツイ。
実習が夕方まで、帰宅してからレポート。

その前に娘とご飯、お風呂、洗濯。
でも空気を読んでかとても聞き分けの良い娘でした。
娘が布団に入ってからレポートにとりかかります。
書き上げると深夜1~2時はザラ。

そして朝4時からバイト、の繰り返し。
だから、学校での授業中を最大限に使いたかった。
私自身がそんな状況で学校に通ってるなんて
他の人には全く関係ないことです。

自分なりにどうやったら
授業中をより充実した時間にできるか?
考えた上で先生に一番前の席を
使わせて欲しいとお願いしました。

OKは出たものの、他にも希望する人が
いるかもしれないので全員に聞きましょうと。
結果、私は前から2列目の真ん中。
私の前に一人いるわけです。

それが、私の中では後々大問題に。
わざわざ希望して一番前の席を陣取ったのに
漫画を読む、携帯を触る、周りと喋る。。。

心が折れた瞬間。

そもそもの話、
高校卒の18歳で入学して来る子が大半。
私はその時27歳。
同じ感覚なはずがないんですよね。

私にとっては医療は命を預かる職業。
母は私が産まれる前から、
今や妹も看護職。
従姉妹も、義弟も、看護職が多い家系です。

手に職をつける為、
という自分自身の目標もありましたが
身近な人達の仕事を見ていた分
入り込むのが怖い分野でもありました。

とても大変な職業だというのは理解してたつもりだし
そのストレスからなのか反動もありました。
家族だからこそ知らなくてもいい部分も
小さい時から目にしてたように思います。

逆に、そういう分野に足を踏み入れるからこそ
しっかりと勉強して自分なりに。。。
という変な気負いがあったのだと思います。

ある日、突然。
自分の中で【糸】が切れました。
目の前で携帯を触りながら漫画を読んでる子を
授業中に職員室まで引きずって行って
「こいつをどうにかしてくれっ!」と(笑)

先生はポカーンですよ。。。
もちろん、一番前の席でそういう態度だったのは
どの先生も知っていたはずです。
でも、あえて注意をすることもない。
そういう部分も私はイヤで仕方なかったんですね。

いつもゆるゆるですが、
変な部分はカッチリしてないと気が済まない
やっかいな奴なんです。

それだけではなく、他にも理由はありますが
結果、1年半の学生生活から休学。
翌年に復学することなく退学しました。
たまたま翌年の入学生が最後で閉校。
翌年の復学が最後のチャンスだったんです。

先生には退学は止められました。
まがいなりにもそこまで成績はいつもトップ。
実習先の病院での評判も悪くはなかったようです。

でも、自分がもうダメだった。
その後もちゃんと学校に通って看護師の資格を取り
今でも働いている子はいるでしょう。
私にはできなかったことだから、
私なんかより彼女たちの方が凄い!と思います。

漫画読んでた「あの子」だって
途中で逃げ出した私なんかより凄い。
嫌味ではなく、本当にそう思います。

そんな中で休学。
もう復学の意思もなかったので
次の職場を探していて、初出勤日も決定。

その時に、働きだしたらフラっとどこかに
行くなんてなかなかできなくなるなぁ。
「今のうちにどこか行っておこうかな。」
そんな考えがふと頭をよぎりました。

どうせ行くなら一番行きたい場所に行こう!

でもね、どこに行こう?って考えると
どうせなら一番行きたい所に行こう!になったわけです。

その頃、良くライブに足を運んでた
インデューズバンドのリーダーが沖縄出身。
苗字・諸見里(もろみさと)さん。
反戦の歌が圧倒的に多かったんですが、
沖縄の地名が良く出て来てたんですよね。

沖縄って行ったことないし行ってみよう。
本当に、最初はそんな単純な動機でした。

一瞬は
「沖縄って遠いし、時間もお金もかかるかな。」
と思ったんですが、、、
時間ない? → いや、今ならあるやろ。
お金ない? → 沖縄往復するくらいのお金はある。
じゃあ、行けない理由はない。
行きたいなら、行けるように準備しよう!

その頃は今みたいにスマホやパソコンで
旅行のチケットを手配するよりも
旅行代理店の窓口などで買うのが当たり前。

実家にあったタウンページ(懐かしいぃ)を
開けて近くのお店で往復の飛行機チケット予約。
帰り道に本屋で【るるぶ】を購入。
帰ってから、父の目の前で素泊まりの宿を予約。
ここまで約2時間。

でも、娘は小学校一年生。
金曜日の朝、学校に送り出してから翌月曜日の夕方まで
父にお願いしての単身旅行。

父に自分の気持ちを伝えてお願いすると
「帰ってくるのか?」と(笑)
まぁ、そうなりますよね。。。

沖縄3泊4日、バイクで回る旅。

るるぶで事前に調べてあった宿の近くのバイク屋。
ヘルメット含めて、諸々全部現地でレンタル。

沖縄はスコールがあるので雨が降ると
一瞬で濡れネズミ状態(笑)
ですが、交通手段があまり無い沖縄では
自由に動こうと思うとバイクか車が必要です。

素泊まりの宿には徒歩やバイクで沖縄を
旅行している人が多い気がします。
私が泊まった宿もそうでした。
今になってよくよく考えると、
昼間バイクで出かけて戻ってくると
部屋が移動になってたり変わった宿でしたが(笑)

昼間は皆、それぞれに好きな場所へ行き
夜は合流して食事に繰り出す。
そして宿に戻ってきてまた語り合う。
今でも、その時一緒だった人とは連絡を取ってます。

沖縄で一番好きな場所は“座喜味城跡”

今でもそうですが、沖縄でバイクや車を借りると
南方面ではなく、北方面を目指します。
個人的な感覚で深い意味はないんですが
最初に訪問した時に、まず南へ向かいました。

その時にちょっと切ない、悲しい、苦しい、
そんな感情が沸き起こったんです。
その理由はうまく説明出来ないんですが
それ以来いつも那覇よりも北に足が向きます。

その中でも大好きなのは、目指して行ったわけではないのに
何故かたどり着いた【座喜味城跡】。
天気の良い日はほぼ360度読谷村が見渡せます。

無骨な城壁と影、輝くような空の青、木々の深い緑。
このコントラストを見るだけでホッとします。
座喜味城跡には娘も3回連れて行ってます。

小学校6年生の年末年始。
高校入学した年の誕生日。
3歳になる娘がお腹にいる年の誕生日。
小学生の時だけはバイクでしたが、
それ以外はレンタカーで回ってます。

今回の那覇一人旅も娘は羨ましがってました。
まぁ、楽しがる場所にだけ連れていってますから(笑)
娘の一番のお気に入りは【美ら海水族館】です。

沖縄は観光客ウェルカムな土地♪

いつ行っても感じるんですが
観光客にとってウェルカム感が強い土地。

何回目?
どこ回った?
こういうの知ってる?
すごくフレンドリーで話しやすい。

あ、そう言えば一番最初の時は随分驚かれました。
「何回目?」
『初めてです。』
「友達か親戚いるの?」
『いえ、誰もいません。』
「じゃあ、誰かと一緒に来たの?」
『いえ、一人です。』
「。。。」

というやり取りを何回したか(笑)
初めての沖縄に一人で来る人は少ないようですね。
二回目以降はこういう会話もなくなりました。
数えてみると、離島も含めて今回で沖縄訪問は12回目かな?
それくらい、何度も来たくなる場所なんです。

旅行先で満足できるお店を見つける方法。

Twitterでも呟いたんですが、


絶対的に地元の人に聞くこと!ですね。
今回は初日に買い物したお店に翌日も行って
再度リピートで買い物。
それから、地元でオススメ屋台を聞くと教えてくれました。
それどころか、店を閉めてその屋台まで連れてってくれるという。

最終日、チェックアウトしてから寄ったお店でも
一人だったので隣の人と話がはずんで
地元の人が行くいいお店情報教えてもらってます。

ネットでも色々と情報が出てきますが、
情報が古かったり個人的な感情が入った評価が
多いので、参考にはしますが気になったら行ってみます。
その中で自分が好きかどうかの判断をします。

私が沖縄に惹かれる理由。

さて、やっとタイトルの本題です。
私が一番最初に沖縄へ向かった時は
気分的にはどんよりとした暗い気持ち。
その気分転換の為に、旅行したわけです。

もうすぐ着陸する時に、空の上から見た海の色。
目が覚めるような鮮やかなブルー!
見た事もないような翡翠(ひすい)色!
この景色を見た時に何て感じたと思います?

「わぁ、絵葉書みたい!!!」
その後、一人で可笑しくなりました。
そう、私はこの素晴らしい景色は絵葉書の世界でしか
知らないまま生きてきたんだなぁって。

本島に降り立ってからたどり着いた座喜味城跡。
そこでも自然の美しさを堪能しました。
同じ日本なのに、こんなにも海や空や木々の色が違うなんて。

私は大阪で産まれ育っているので海の色は「青」ではなく
どちらかというと「限りなく黒に近くゴミが浮いてる紺」
それが今まで見てきた海の色でした。

高い場所から地上を見ると人間なんてちっぽけ。
だから、その中のひとりひとりの悩みなんて小さい。
そんな言葉を読んだことがあります。
それと同じような感覚で、
今まで自分が見ていた景色は
日本の中では少なくとも沖縄では違うんだ。
何だか急にそんな思いになりました。

昨年、波照間島で宿泊した時に宿のおにぃが
「皆、雨だ、風だ、台風だっていうけど
自分のところのことしか言うてない。
天気ゆうのは全て繋がってるんや。」
と、言ってたのが印象的です。

自分がいる場所だけが世界の全て、中心。
そんな考えがいつしか当たり前になってしまってた。
それを思い出させてくれたのが沖縄です。

だから、これからも私は何度も沖縄に行く。

私は北海道から沖縄まで、割とあちこち訪問します。
仕事含め、プライベートと両方で。
そして、その先々でだいたい大好きなお店を
見つけて何度も訪問します。

沖縄は今まで、泊まる場所があちこちだったので
お店も固定することが少なかった土地。
でも、今回那覇市内(公設市場周辺)を
ゆっくりと散策したことによって心地良いお店
また訪問したいお店が出来ました。

今後も一人、もしくは家族と、友達と、
色んなパターンで沖縄には訪れるでしょう。

私が人として忘れかけていた感覚を
当たり前のことを思い出させてくれる場所。
「だから、これからも私は何度も沖縄に行く。」
そう、決めています。
いつも、優しく受け入れてくれてありがとう♪